スーパーコーティング 硬質膜の機能と利用技術
| 題名 | 著者 | レベル | 傾向 | キーワード | オススメ度 |
|---|---|---|---|---|---|
| スーパーコーティング 硬質膜の機能と利用技術 |
精密工学会・硬質膜の形成と 応用に関する調査・研究分科会 |
初心者 | 理論 | コーティング | ★★★ |
| 出版社 | 初版発行年 | ISBN | 定価 | 入手方法 |
|---|---|---|---|---|
| 大河出版 | 1992年 | 4-88661-100-1 | 7087円+税 | 書店 |
内容と感想
切削工具のコーティング方式でよく聞くPVD（Physical Vapor Deposition）とCVD（Chemical Vapor Deposition）の成膜方法についての説明が記載されている．
26ページから30ページにおいて，レーザPVDによるAl2O3膜の性能が少しだけ詳しく記載されています．
しかしながら，他のコーティング材質による性能についての話は30ページ目に少し載っているだけで，具体的な数値による比較などはほとんどないです．
切削工具としての話も載っているのですが，なぜかそこはダイヤモンドの話ばっかりです．
具体的には，194ページから231ページまでがダイヤモンド工具の話です．
232ページから237ページまでに，TiNやTiCをコーティングしたときの切削結果が載っていますが，刃先形状との紐づけがないので，あまり勉強にならないです．
よって，PVDやCVDそのものに興味のある人は読めばいいと思います．