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最終更新日:2020年11月25日

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メカニズム関連の書籍のオススメ

メカニズムというのは,日本語でいうところの,機構にあたります.
ですので,分野としては機構学です.

機構というのは,スライダとかクランクを組み合わせたりして実現された構造で,その構造によって入力と出力の運動の関係を調整します.
変位の増幅や,速度変動,間欠運動なども可能です.

昔の機械仕掛けの時計なんかは,機構の集合体です.
しかしながら,今は,機械に特殊な動きをさせようとすると,電子制御が可能なので,機構をわざわざ採用する必要がないこともあります.
とはいっても,機構は現在でも非常に重要なので,知っておいて損はないと思います.
様々な機構の例が,「メカニズムの事典」や「実用メカニズム事典 機械設計の発想力を鍛える機構101選」に載っています.

機構を使う上で重要なのは,入力と出力の関係性を把握することです.
回転を入力して,回転を出力するような場合,大体は回転角によって速度が変わったり,トルクが変わっていたりします.
それをどうやって把握するのかというと,とにかく入力と出力の関係式を作成することです.
入力と出力の間にある部品の動きをすべて数式で記述して,連立させ,入力と出力の関係式を作成します.
ただし,完成した数式は非常に複雑になる場合が多く,見ただけでは物理的な意味がわからないことが多いです.
その場合は,数式をプログラムに入れて,入力と出力の関係をグラフ化すると,多少は理解できるようになります.



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