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最終更新日:2020年11月06日

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工作機械の2つの「母」

工作機械には「母」がつくものが2つあります.

1つめは「マザーマシン」です.
これは工作機械が「機械を作る機械」なので,「機械の母」ということになり,そのように呼ばれることがあります.

2つめは「母性原理」です.
これは,「工作機械で作られる部品の精度は,工作機械の精度以上にはならない」ということを意味します.
特に,旋削加工では,単刃工具で加工するため,工作機械の運動精度の影響が占める割合が高いです.
フライス加工では,多刃工具かつ,切れ刃の広い領域を使うため,切削工具の精度の割合が高くなってきます.

特に何か言いたいことがあるわけではないのですが,「母」のアピールが多いなぁと思いました.

母性原理の話を聞くと,「じゃあ,今の工作機械の精度はどうやって高くしてきたのか」と疑問に思うところがあると思います.
多分,以下のような方法を組み合わせて加工精度を徐々に高めてきているのだと思います.

いずれにせよ工作機械で部品を作ることを繰り返すことにより,工作精度は徐々に上がってきているはずです.
それをさかのぼると,もしかするとモーズレーのねじ切り旋盤などにたどり着いたりするのかもしれません.



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