新訳 科学的管理法 マネジメントの原点
題名 |
著者 |
レベル |
傾向 |
キーワード |
オススメ度 |
新訳 科学的管理法 マネジメントの原点 |
F.W.テイラー 訳:有賀裕子 |
初心者 |
理論,実践 |
マネジメント |
★★★★★ |
出版社 |
初版発行年 |
ISBN |
定価 |
入手方法 |
ダイヤモンド社 |
2009年 |
978-4-478-00983-3 |
1600円+税 |
書店 |
内容と感想
F.W.テイラーが書いた「科学的管理法」の翻訳本.
テイラーの寿命方程式とか高速度鋼で有名なテイラーです.
テイラーがなぜ多量の切削試験を実施していたのか,という根本的なところをしらなかったのですが,この本を読んだらわかりました.
テイラーは切削加工の研究が主目的だったのではなく,工場の生産能率向上のために,作業分析などを行っていたなかで,加工能率を上げる方法を理解するために切削加工を定量的に分析してデータ取りをする必要があったらしいです.
作業者の経験則で最適な加工ができるはずないので,科学的な手法でそれを探し,得られた法則を実務に適用することで,生産能率を向上させていたそうです.
切削加工における功績がすごいことは知っていたのですが,この本には,テイラーによる工場管理の話も載っており,それも勉強になる立派な考え方が載っています.
現代ですら,こんな考え方で工場管理ができているところなんてないのではないかと思いますが,1900年頃にこんな考え方で仕事をしていたとは,つくづくすごい人だと感じました.