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最終更新日:2023年09月09日

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技術士 機械部門 加工・生産システム・産業機械の二次試験情報まとめ

いつか技術士の二次試験の受験をしようと思ってまして,情報収集と勉強をしています.
技術士の機械部門には現在6種類の選択科目があります.
私のような生産技術者が受験しようとすると選択科目は「加工・生産システム・産業機械」になるのですが,調べてもほとんど情報がないです.
正確には,過去問は公益社団法人日本技術士会の公式WEBサイトにありまして,他には「技術士」や「技術士 二次試験」そのものに関する一般的な情報もネット上や書籍にはあります.
しかしながら,「技術士 機械部門 加工・生産システム・産業機械」に特化した情報が見当たらないです.
これは他の機械部門などの,受験者数の少ない部門に関しても共通です.
ためしに書店の書棚を見てもらうとわかるのですが,参考書は建設関係の分野(建設,上下水道)に特化しているものがほとんどです.
これは技術士を業務上必要とする建設業界において,技術士の需要が最もあるから,それに応えたものであり,下図に示す受験者割合からも読み取れるかと思います.

successful applicant on R4
図 令和4年度 技術士二次試験 各部門の合格者数の比較(筆記,口頭込み)
*母数は2632人です.

よって,あまり情報がない部門においては,過去問を自分で見て問題の種類を理解して,それに見合った情報収集を行い,勉強して,筆記練習をすることになります.
それを自分でできるのが技術士なのかもしれませんが,さすがに分野間であまりにも情報格差があると思います.
そこで,このページには現時点で私が調べた情報をまとめておきたいと思います.
ただし,私は技術士じゃないので,参考にするかどうかはご自分で判断してください.

まずは,下図に二次試験における全部門と機械部門,加工・生産システム・産業機械の合格率の推移を示します.

passrate
図 技術士二次試験 対受験者合格率の推移(筆記,口頭込み)
*2018年度以前は「加工・ファクトリーオートメーション及び産業機械」の数値を記載しています.

全部門の平均値よりも,機械部門の平均値のほうが高いです.
また,機械部門の平均値よりも,加工・生産システム・産業機械の合格率のほうが高いことがわかります.
とは言っても,合格率で選択科目を選ぶわけでもないので,特に意味はないと思います.

次に試験問題が出題される分野について書きます.
選択科目の内容は「加工技術、生産システム、生産設備・産業用ロボット、産業機械、工場計画その他の加工・生産システム・産業機械に関する事項 」と書かれています.
ざっと問題を確認すると大きく分けて2種類になります.

試験自体は小論文形式なので,文章を作文する必要があります.
その方法を調べると,「キーワード学習」と「骨子法」というのがよく出てきます.
この技術は全部門共通らしいので,ここでは触れません.
詳しく書いてあるサイトや本を参照してください.

小論文の書き方を勉強する場合は,どういう内容を書けばいいのかを理解するのが早いと思います.
ただし,参考になる小論文の見本というのがほとんどないです.
参考書に例が挙げられていたりもしますが,2つの理由から参考にならないです.
まず,機械部門のことについて書いてある本でも,加工・ファクトリーオートメーション及び産業機械の選択科目に限ると参考例が少ないです.
理由は,機械部門の中に選択科目が6種あるからであり,必然的に参考例も6分の1になるからです.
他部門の論文を文章構成として抽象化して理解すればいいのですが,そもそも何を言っているのかわからない場合が多いので,参考にしにくいです.
2つ目の理由としては,見本とされている文章の傾向が執筆者によって全く違う場合があるからです.
私が見ても意味が分からない文章が参考例として載っている場合があります
結局,何を信じたらいいのかはよくわかりませんが,技術士受験支援業者の大手に頼めば確率は高くなるのかもしれません.
そういった業者は検索したらいっぱい出てくると思います.
使ったほうがいいのかどうかで悩んでいますが,そもそも正解が存在しないとするとなんだかなぁ,という感じです.
色々調べた結果,なんかこう書けばいいんだろうなぁ,というのはあるのですが,受かってもないのに書いても仕方ないので,それについてはもしも受かったら書きます.

技術士試験そのものの参考用に買った本は以下のとおりです.
これらの本を買うときには出版年を確認したほうがいいです.
古い本を買うと,現状の試験制度に一致していない内容になっている場合があるようです.
技術者倫理に関して買った本は以下のとおりです.
国が発行している白書で関係がありそうなのは,以下のとおりです.


参考文献:
公益社団法人日本技術士会ウェブサイト


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