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最終更新日:2020年10月12日

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計測・信号処理システムの
測定分解能と周波数帯域の考え方

計測・信号処理システムを組むときに,測定精度や周波数特性をどのように考えればいいのか,というのが本を読んでいてもいまいちよくわからなかったので,個人的に理解した点をまとめます.
まず,計測・信号処理システムというのは,ざっくり書くと,
センサ,アンプ,アナログフィルタ,A/Dコンバータ,PC,デジタルフィルタの順番で機能します.

この各々の段階で,測定精度や周波数特性が影響を受け,計測・信号処理システム全体としての測定精度や周波数特性が定まります.
その各段階での影響を以下に書いていきたいと思います.

  1. センサ
    センサは,測定対象の物理量を他の物理量に変換します.
    基本的には,変換後の物理量は電気信号に関係のあるものになります.
    例えば,ひずみゲージなら,ひずみを電気抵抗に変換します.

  2. アンプ
    センサから出力される信号は小さいので,それを増幅します.
    アンプは,増幅器を意味する「amplifier」の略称です.
    大体,0Vから10Vや,-10Vから10Vの範囲に増幅します.

  3. アナログフィルタ
    増幅された電気信号は,まだアナログ信号です.
    これに対して,特定の周波数帯域を通したり消したりするフィルタをアナログフィルタといいます.

  4. A/Dコンバータ
    アナログ信号をデジタル信号に変換します.
    この変換を量子化といい,これで測定結果としてPCに保存することができます.

  5. デジタルフィルタ
    測定結果として得られたデータにかけるフィルタをデジタルフィルタといいます.



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