切りくずの形態と被削材の応力-ひずみ線図
被削材によって,切りくずの形態が異なる場合が多いです.
それについては「What you need to know about chip formation」に記載があります.
ただし,上記ページでは,材料ごとの応力-ひずみ線図のようなものがないので,結局,各被削材ではどういった違いがあるのかがわからないです.
そこで,このページでは,代表的な材質ごとの機械的性質を持ってきて,応力-ひずみ線図を描いて比較してみます.
とはいっても,種々の材質の応力-ひずみ線図は簡単には見つかりませんでした.
そこで,JISから0.2%耐力,破断伸び,破断応力のデータを引用して,応力-ひずみ線図のようなものを描くことにします.
正式な応力-ひずみ線図ではないので,いまいち信頼性には欠けると思います.
よってあくまでも参考程度です.
一般構造用圧延鋼材,炭素鋼,鋳鉄,ステンレス鋼,アルミニウム合金,チタン合金を載せています.
「What you need to know about chip formation」では,伸びが25%以上になると切りくずが非常に長くなるとされています.
それに該当するのはSUS304だけです.
破断までによく伸びる材質は延性的であり,ほとんど伸びない材質は脆性的です.
このように見ると,S45CとA7075-T6は似ていそうですし,FC250とSUS430も似ていそうです.
実際のところはどうなんでしょうか.
両者を全く同じ加工条件で削ったときの切りくず形態はどんな感じになるのでしょうか.
とはいっても,「難削指数とレーダチャートを用いた被削性予測(計算機能あり)」と比べると,応力-ひずみ線図だけでは温度特性が考慮できていません.
温度によっても応力-ひずみ線図は変化するので,難削指数のレーダチャートで整理したほうがいいのかもしれないです.