専門書の入手方法
専門書の入手方法と特徴や気を付ける点についてまとめます.
- 書店
一番普通の入手経路です.
本の中身を確認して購入できるので,これが一番安心して購入できます.
ただし,切削加工自体がマイナーであるため,書店においても売り場面積が小さいです.
売り場面積が小さいと品揃えが悪いので,できるだけ大きな書店に行ったほうがいいです.
あと,「また今度買えばいいか」が通用しない場合があります.
これは,売れ筋でなければ売り場においてもらえないので書店から消えるという意味と,絶版になるという意味があります.
私はそれで本を買い逃したことがあります.
切削加工関係の本をよく出版しているイメージがある会社は,日刊工業新聞社,大河出版,工業調査会です.
- 通信販売
amazonや楽天などのオンライン通販での購入です.
本の中身が確認できず,目次くらいしか確認できないので,当たり外れがあります.
レビューを参考にしたりもしますが,レビューをしている人と視点が違うと,全く役には立ちません.
絶版になっている本の中古や,海外の本を購入することができるのが利点です.
中古本は価格が高騰していると,定価数千円の本が,数万円とか十数万円になっていることがあります.
海外の本は,本当に海外から送られてくるので,荷物がたまにどっかいったりします.
その場合は,送り主と英語で連絡を取って,荷物をどうするか話し合う必要があります.
- 古本屋
古本屋といっても大学の近くの古本屋とかです.
運が良ければ,切削加工関係の本や,情報処理関係の本があったりします.
- 学会や研究会
団体が発行している本というのもありまして,その団体のWEBサイトで購入申請ができるものがあります.
これらは専門家が書いているので,一般書籍に書いてないようなことも記載されていて勉強になる割合が非常に高いです.
ただし,本の存在をなかなか見つけにくいです.
展示会に出展していることもあり,その時はその場で購入することができます.
- 個人出版
たまに自分の知識や経験を本にまとめて自費出版している人がいます.
私も一度だけ購入したことがあります.
その人は,もともとWEBサイト上に色々と記事を書いておられて,普通の本には書いてないことばっかり書いていました.
ですので,「これは買う価値あるな」と思って買いました.
実際に,購入した本には,非常にいいことが書いてあったので良かったです.
しかしながら,自費出版の本にはピンキリがあると思うので,見極めるのは難しいかもしれません.
- 番外編:図書館
意外と図書館にも専門書があったりします.
品揃えは場所によってまちまちだと思います.
「調査研究」を目的とする場合,書籍の半分までコピーするのはセーフらしいです.
品揃えで一番確実なのは国立国会図書館だと思います.
- 番外編:メーカの配布冊子
展示会とかに行くとカタログとは別に,切削加工の解説本みたいなのを配布しているメーカがあります.
そういうのももらっておくと,後々役に立ったりすると思います.
あと,工作機械,切削工具,測定機などのメーカのカタログには技術情報が載っていたりするので,そういうのも役に立ちます.
- 番外編:雑誌
「生産財マーケティング」や「機械と工具」は工作機械や切削工具のことについて記載されている雑誌です.
特集記事などが結構勉強になることが書いてあったりします.
- 番外編:規格
JIS規格やTES規格はWEB上で確認できます.
JISはJISハンドブックというのにいくつかの規格が集められて出版されています.
- 番外編:論文
日本語の論文は「J-STAGE」にあります.
英語の論文は「ScienceDirect」にあります.
博士論文は,こういったサイトには収録されていないはずです.
博士論文は執筆者の出身大学のリポジトリというシステムで公表されている場合があります.
もしくは,国立国会図書館で確認できたりします.
国立国会図書館は,東京本館(東京都千代田区)と関西館(京都府相楽郡精華町)がありますが,博士論文を収蔵しているのは関西館です.
東京本館では取り寄せ対応になるらしいです.
最近は電子閲覧ができるらしいので,国立国会図書館のWEBサイトで調べてみてください.
- 番外編:技報
会社によっては技術力アピールのために,技報を自社で発行しているところがあります.
会社のWEBサイトにいって適当に探すと見つかります.
技法自体が検索に引っかかりにくいような気がするので,自分の仕事に関係する会社のサイトを直接見に行って目ぼしいものを事前に見つけておくのがいいと思います.
切削加工関連内容が記載されている技報を発行している会社の該当ページへのリンクを外部サイトへのリンク集の末尾に載せています.
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