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最終更新日:2025年01月12日
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釣り合い良さの等級や不釣り合い,遠心力の計算(計算機能あり)
切削加工においては回転数が高くなると遠心力が問題になることがあります.
そのときに,釣り合い良さの等級や不釣り合い,それらから定まる遠心力の計算ができないと理解が進まないです.
そこで,それらを計算するために作成した計算機能を以下に示します.
計算条件入力
*各種回転機械に関して推奨される釣り合い良さの等級は,ISO1940-1 / JIS B 0905にて定められています.
具体的には,工作機械主軸ではG2.5,工作機械及び一般機械の部品ではG6.3となっています.
そのため,切削加工分野においてはG2.5かG6.3が指定されている場合が多いです.
以下に,計算に用いている式を示します.
\( G = \cfrac{2 \pi S \epsilon }{60 \cdot 1000} \fallingdotseq \cfrac{ S \epsilon }{9550} \)
\( G \): 釣り合い良さの等級
\( S \): 回転数(min
-1)
\( \epsilon \): 偏心量(μm)
\( U = m\epsilon \)
\( U \): 不釣り合い(g⋅mm)
\( m \): 工具質量(kg)
\( \epsilon \): 偏心量(μm)
\( F_{r} = U ( \cfrac{2 \pi S}{60} )^{2} = m\epsilon ( \cfrac{2 \pi S}{60} )^{2} \)
\( F_{r} \): 遠心力(N)
\( m \): 工具質量(kg)
\( \epsilon \): 偏心量(μm)
\( S \): 回転数(min
-1)
参考:
- 不釣り合いの物理的な理解
- 動不釣り合い修正における座標系位置選択の影響
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