切削加工の専門書と論文のリストとオススメ
最終更新日:2026年07月12日

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切りくずのまとめ

切削加工というのは理想的には同じ形状の切りくずが繰り返し出てくる安定した状態であるものと考えます.
そのなかで工具寿命が近づくと,切りくずの形状が変わり,また,形状が不安定になっているのを見たことがあると思います.
この例のように,切削加工の良否というのは切りくずを見れば把握できるため,「切りくずは加工の通信簿」と聞いたことがあります.
切りくずを見るときには,形状,色,ばらつきの3点を見ることになります.

すくい角,切削比,せん断角」に示すように,切りくずの形状のうち,厚みはせん断面を通過するときに決まります.
また,「切りくずの形態と生成機構に関する考察」にも書いたように,切りくずは形状から,流れ形やせん断形などの分類があります.
書籍には切りくずが発生する機構はよく書いてありますが,その機構の詳細や,その機構が生じる条件というのを明確に記述している本を見たことはないです.
被削材の材料特性が関係しているのかと思って調べた内容は「切りくずの形態と被削材の応力-ひずみ線図」に書きました.
他に,形状としては,流れ形の切りくずにおいて長いか短いかという実用上の考えもあるかと思います.
切りくずを短くするために用いるのが切削工具のチップブレーカで,「切りくず分断から考える,チップブレーカとチップカーラ,チップフォーマ」に書きました.
チップブレーカ以外の切削加工の要素を変更して切りくずを短くする方法については「切りくずの細分化方法」に書きました.

切りくずの色はテンパカラーと呼ばれ,これは切りくず表面の酸化膜の厚みが人間には色として見えているものです.
このテンパカラーが切削点での温度を間接的に示していて,それが被削材に適した切削温度であれば切削加工は良好である,という考え方です.
炭素鋼のテンパカラーは「切りくずのテンパカラーと酸化膜厚さ(炭素鋼)」,チタンのテンパカラーは「切りくずのテンパカラーと酸化膜厚さ(チタン)」にて書きました.
ただし,酸化膜の厚みというのは,入熱と冷却の関係によって定まるはずで,切削温度だけでは決まらないはずです.
入熱については「切削熱の推定」と「Jaegerの移動熱源」,「凝着と切削油剤の冷却性能における熱伝達率の共通点」で色々書きました.
冷却については「切りくず冷却時の温度変化」や「熱き裂と工具径」に書きました.
それなら切削温度を直接測定すればいいと思うかもしれませんし,その手段も「切削温度の測定方法一覧」のように色々ありますが,実際に測定するのは難しいです.

切りくずに関する書籍は「切りくず関連の書籍のオススメ」に示しました.
もっと詳しいことを知りたい場合は,論文を見たほうがいいです.

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